章15

教本『大自然の法則と人間の使命』

第十五章 知らせの種類と分類

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凡例:金枠=原典(暗記対象・出典付き。主に『実踐哲学の学び(その2)』に依る)/灰枠=〔編者注〕・譬え・具体例(原典の言葉ではない)/〔出典:…〕=地の文中の典拠。教義は不変、原典は実在テキストからの引用のみ。

誰に掛かるか ── 個人・家族集団・社会

知らせは、その及ぶ範囲によって、個人的なもの・家族や集団的なもの・社会的なものに分かれる。

・個人への知らせ:身体の内(不眠・アレルギー・病気、心の怒り・不安・いらいら、不要な発言)/身体の外(怪我・虫刺され・他人からの悪口・誤解・喧嘩)。

・家族・集団への知らせ:夫婦や家族の不和、子供の非行・病気、経済的な苦、職場のトラブル、仕事の不調・売り上げ不振・倒産。

・社会への知らせ:地域の災害、農業・産業の不振、国の政治・経済問題。

原典は、この範囲をさらに細かく──短期的(単発)と長期的(継続)、直接と間接、立場に応じたもの、時機に応じたもの、同類の知らせ──と分けて説く。とくに立場については、こう述べる。

【原典】立場に応じた知らせ 『実踐哲学の学び(その2)』

組織の長の場合、また何かの責任者の場合、責任ある人と関係がある場合など…、また、常に、他人のこと、組織のこと、社会公共の利益を中心に考えて行動している人には、組織全体、地域全体の、それなりの広い範囲の知らせが掛かるものである。(中略)その人の心がけ、立場、能力、力量、使命感に応じて神佛は、知らせを掛けてこられるものである。

── 出典:実踐哲学の学び(その2)「立場に応じた知らせ」

また、先祖に関する知らせでは、その家の主な人(長)・主人・長男・長女に合図が掛かる場合が多く、この学びを始めた人には、家族や組織を代表して合図が掛かることもある〔出典:実踐哲学の学び(その2)〕。

知らせの分類 ── 注意・予告・戒め

及ぶ範囲とは別に、知らせの“意図”そのものは、大きく三つに分類できる。原典はこう述べる。

【原典】知らせの分類 『実踐哲学の学び(その2)』

大きく分けて知らせの意図は、次のように分類できる。一、注意喚起/二、予告/三、戒め、警告/一の「注意喚起」は言うまでもなく、忘れていること、見落としていること、しなければならないことを思い出させる。また、実行するように仕向けられるため。また、必要事項、重要な事柄の収得のため。二の「予告」は、事件、事故、天災、人災、争いなどをあらかじめ教えられ、準備し、回避、緩和するように仕向けられるために掛かる。三の「戒め、警告」は、これまでにした業(身、口、意)の応報としての戒め、心がけ、考え、行動の是正、修正がある。

── 出典:実踐哲学の学び(その2)「知らせの分類」

三の「戒め」の内容を、もう少し具体的に見ると次のようになる。

・心掛けでは:欲・疑い・妬み・惜しみ・怒り・あせり・注意散漫の是正。

・考えでは:自己中心・自利中心・我欲・誤解・誤認識・理解不足の是正。

・行動では:危険回避(静止・加速)、健康保持(飲食の制限)、悪習慣の是正、不正行為の修正。

前知らせ ── あらかじめの合図

知らせの多くは、事が起こる前に“前知らせ・前兆”として現れる。自然災害の前の動物の異常行動はよく知られ、奥尻島地震の前には、ネズミが街から姿を消し、山の小屋に集まっていたという。原典は、一人の航空機事故の例を挙げて、いかに多くの前知らせが掛かっているかを示す。

自衛隊機の墜落事故の前知らせ/一、亡くなった乗組員の一人が星祭の祈祷をしてもらったが、本人の名前が呼ばれなかった。/二、本人の妻が墜落の夢を見た。(夢知らせ)/三、墜落した機体が飛行中、緊急ブザーが鳴って、基地に急遽帰還したことがあった。/四、事故の当日、本人はその日訓練なのに制服を着て行こうとして、家族に注意され、訓練服に着替えた。(死の旅路)/以上は、死亡した乗組員の親族の証言であるが、一人の航空機事故犠牲者にも、これだけの知らせがあった。(実踐哲学の学び(その2)「知らせとは」)

職場の安全管理でいう「ハインリッヒの法則(300・29・1)」──一つの大事故の前に二十九の小・中事故、その前に三百のヒヤリ・ハットがある──も、前兆・予兆を形而下の側から捉えた例である。小さな知らせのうちに気づくことが、大きな災いを未然に防ぐ。

知らせには、どこへ掛かるかという範囲と、何のために掛かるかという意図がある。それに、次章の原因と、第十七章の解き方までを重ねた一連の流れが図32である。

図32の読み方

 図32は一から四へ下る。一 知らせは及ぶ範囲で分かれ、個人・家族集団・社会の三つがある。範囲は「その人の心がけ、立場、能力、力量、使命感に応じて」変わる。二 意図は「一、注意。二、予告。三、戒め、警告」の三つで、三の戒めは「これまでにした業(身、口、意)の応報」として、心掛け・考え・行動を正させる。多くは事が起こる前に前知らせとして現れる。三 なぜ掛かるかは「第一義的には、大自然の法則に外れているからである」。その外れ方が四つ、神佛・先祖・社会での住位・個人の欠点で、第十章の四つの感謝と重なる。四 どうするかは「一、知らせを解きさとる。二、知らせの意味を実行する。三、善根の累積」。解けて実践できたとき、苦が改善し、相手の態度が変わり、事態が改善し、予期しない善い事が起こる〔出典:本書 第十三〜十七章/実踐哲学の学び(その2)第三章〕。

図32 知らせのしくみ ── 誰に・何のために・なぜ掛かり、どうするのか(第十五章)
図32 知らせのしくみ ── 誰に・何のために・なぜ掛かり、どうするのか(第十五章)(押すと画面いっぱいに拡大・もう一度押すと戻ります)
『大自然の法則と人間の使命』正本v127の「第十五章」を、本文の文字を変えずに掲載しています。精査前の暫定版です。金枠=原典(出典付き)/灰枠=〔編者注〕。図は正本の図をそのまま載せています。
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