章9

実践書

第九章 迷い・悩み・苦 ── 業を運ぶ人生の指針

教本の対応: 教本『大自然の法則と人間の使命』第九章「迷い・悩み・苦 ── 業を運ぶ人生の指針」(図20)

苦のない人はいない。苦は、無くならないが、無くなってはいけないものでもある。第九章は、苦の原因(五つ)、煩悩・迷い・惑い・悩み、そして苦を糧にする道を、原典と説法で確かめる章である。迷い・悩み・苦の中にいる今の自分を、責めずに、原因を明らかにし、苦を生かす方向を探すために置く。体調の重い日は、苦の探求を休み、受診と休養を先にする。

凡例: 【原典】=原文のまま・出典つき/【説法】=説法の日付と題つき/【言及】=説法と原典の関係(● 語が一致 ○ 内容が近い ◇ 説法のみの言い方 ◆ 使い方が違う)/【実践】=日々の気配りと実践(案)/【私の体験】=書き手が書く

節041 苦の無い人はいない ── 苦は無くならない、無くなってはいけない

教本の対応: 第九章「苦の無い人はいない」・「苦の意味」前半

【原典】「人は、どんなに裕福でも、どんなに健康でも、どんなに地位が高くても、必ず苦しみはある。」

── 『形而上学のすすめ(二)』「形而上学から見た苦」

【原典】「実際、ただの一人として、苦しみを持たない人間はいないのだ。」

── 『形而上学のすすめ(二)』「形而上学から見た苦」

【原典】「「解脱」の真の意味は、俗から逃れることで、苦悩からの解放ではない。」

── 『形而上学のすすめ(二)』「形而上学から見た苦」

【原典】「結論からすると、苦は、無くならない。もっと言うなら、苦は無くなってはいけないのだ。」

── 『形而上学のすすめ(二)』「どうしたら苦は無くなるのか?」

【原典】「苦は、人々や動物、生物を救うための手段、方法、方便であるからだ。」

── 『形而上学のすすめ(二)』「どうしたら苦は無くなるのか?」

【原典】「大きな苦は避けたい、だから小さな苦の内に、苦の意図を知り、対処し修正する事が賢明な生き方ではないか?」

── 『形而上学のすすめ(二)』「どうしたら苦は無くなるのか?」

【説法 2026/9/22「優しい心」を持つには?】「生きる」とは、楽なことではない、人間それぞれに「苦(四苦八苦)」があり乗り越えれば、また次の「苦」がある。

【言及】● 「四苦八苦」は原典(『形而上学のすすめ(二)』「四苦」)の語。説法は、「生きる」とは楽なことではなく、人間それぞれに「苦(四苦八苦)」があり、乗り越えればまた次の「苦」がある、と言う(「四苦」「八苦」は説法337本中2本)。

【説法 2026/9/29「変われないのは、感じないから?」】私たち誰も、何も困ることはない、嫌なことはない、怒ることもないし仕事も上手くいき、家族が仲良く、人間関係も問題なく、何もかも順調に上手くいき、悩みは一つも有りませんと言う人は、何処にも居ないのではないでしょうか?

【言及】○ 原典「ただの一人として、苦しみを持たない人間はいない」と近い。説法は、何もかも順調で悩みは一つも無いと言う人は、何処にも居ないのではないか、と言う。

【気を配る】苦しみがある自分を、「おかしい」「劣っている」と思っていないか。苦しみを持たない人はいない。苦は無くならないが、救う手段(方便)として在る。
【実践】今日の苦(体のつらさ・心配・いら立ち)を一つ、評価せず、事実だけ書く(例: 息が苦しい、胸が重い)。小さな苦のうちに、受診・休養で手当てする。

【私の体験】

手がかりの問い: 「苦しいのは自分だけではない」と思えた経験は何か。小さな苦のうちに手当てできた経験は。

日付:   出来事:

節042 苦の原因 ── 五つ。苦集滅度

教本の対応: 第九章「苦の原因 ── 業の宿命と業の運命」・「苦集・滅道の二諦」

【原典】「肉体的病苦、経済的苦悩、精神的煩悩等の苦は、単発ではなく次から次へと集積する。」

── 『諸法の原理原則』第2部「大自然の動き、能きの定理」第六則「能きの目的」114〜115頁

【原典】「この苦集の根本原因を明らかにすることを「苦集諦」という。原因を明らかにすることが出来れば、苦集を滅する道が判然とする。これを「滅道諦」という。」

── 『諸法の原理原則』第2部 第六則「能きの目的」114〜115頁

【原典】「「なるようにしかならない…」ではない。」

── 『諸法の原理原則』第2部 116頁

【原典】「「真実は、こうしたらこうなる」という法則を究め、学ぶこと。」

── 『諸法の原理原則』第2部 116頁

【原典】「1.先世の業の宿命2.今世の業の運命3.神佛の法を見ないため4.欲、我欲、自己中心の自愛の欲のため5.四恩を知らないため」

── 『佛は、かく申された2』「説法:苦の原因とは」(昭和三十七年十二月)

【説法 2026/9/20「実在する」と心にありますか?】そして目前の苦の原因を知り、心の問題を解決する。

【言及】● 「苦の原因」は原典の語(説法337本中2本)。説法は、「教えに副う生き方」を実践し、目前の苦の原因を知り、心の問題を解決する、と言う。「苦集滅度」「苦集諦」は0件。「苦集」は1本(6/26「(苦集)」の注記のみ)。

【説法 2026/7/30「掟」には、背けない!】苦の原因が、家族の和合や自分の住位というところに在る。

【言及】○ 原典の苦の原因(五つ)のうち、四つ目(自己中心)・五つ目(四恩)に近い向き。説法は、苦の原因が、家族の和合や自分の住位というところに在る、と言う(「住位」は原典の語)。

【気を配る】「なるようにしかならない」と投げず、苦の根本原因を、五つ(宿命・運命・法を見ない・我欲・四恩を知らない)に照らして明らかにする。原因が分かれば、滅する道が見える。
【実践】今日の苦を一つ選び、五つのうち、どれに当てはまりそうかを、仮に一つ書く(断定しない)。形而下の原因(睡眠不足・疲れ・病気)を先に確かめる。

【私の体験】

手がかりの問い: 苦の原因を探して、見つかったこと(または、見つからなかったこと)を一つ書く。

日付:   出来事:

節043 煩悩・迷い・惑い・悩み ── もとは慾

教本の対応: 第九章「煩悩 ── 迷い・悩みのもと」「迷いと惑い」「悩みと慾」

【原典】「本能の偏向、強調は「煩悩」であり「歪」である。」

── 『諸法の原理原則』第3章「万有、万物の性質」第二理〈煩悩〉50頁

【原典】「煩悩は本能である。本能とは、生まれ付きである。」

── 『諸法の原理原則』第3章 第二理「煩悩は本能」50頁

【原典】「煩悩は誰でも持っているが、それを拡大して行動するから、いけない。著心(執着)するからいけない。」

── 『諸法の原理原則』第3章 第二理「煩悩は本能」50頁

【原典】「「迷いの本は、慾から。浅知恵、無知、考えが足りないから迷う」」

── 『心掛け』第一部「迷い」(当来佛)

【原典】「「分かっていながら、疑いを持つのが惑い」」

── 『心掛け』「迷い」(当来佛)

【原典】「もちろん知らせ、合図で、苦の場合と同様「必要な悩み」「不要な悩み」もある。」

── 『心掛け』「悩み」

【原典】「「悩みは、慾から出て、己が創り出すもの」」

── 『心掛け』「悩み」(当来佛)

【原典】「自分の考えだけではだめで、他人に相談も必要だ。」

── 『心掛け』「悩み」

【説法 2026/8/7「慾」が人生を決める?】人間は、誰もが本能の中に「煩悩(慾)」を持っている。

【言及】● 「煩悩」「本能」は原典の語(説法337本中、「煩悩」7本)。説法は、人間は誰もが本能の中に「煩悩(慾)」を持っている、と言う。

【説法 2026/9/19「心の癒し」とは?】また、自分にはやりたいことが別にあるなど、慾、面子など煩悩が、学びより先になるからではないでしょうか?

【言及】○ 原典「煩悩は誰でも持っているが、拡大して行動するからいけない」と近い。説法は、慾、面子など煩悩が学びより先になるからではないか、と言う(「迷い」は説法337本中2本、「惑い」は1本)。

【説法 2026/6/14「心の在り方」を教えられている?】悩み、苦しみ、辛いことが起こるのは、あなたが家族の心を満たす役目・役割が出来ていないからである」。

【言及】◆ 原典は、悩みは慾から出て自分が創り出すもの、必要な悩み・不要な悩みもある、と言う。説法は、悩み・苦しみ・辛いことが起こるのは家族の心を満たす役目・役割が出来ていないからだ、と言う(出る向きが違う)。並置のみ。

【気を配る】迷い・惑い・悩みを、「自分が弱いから」と責めていないか。煩悩は誰でも持つ本能で、拡大して執着するのが歪み。悩みには「必要な悩み」もある。一人で抱えず、他人に相談する。
【実践】今日の悩みを一つ、「何故悩むか」「いつから悩んでいるか」「何が原因か」の三つの問いで書く。そのあと、信頼できる人(家族・先輩)に話す一歩を決める。

【私の体験】

手がかりの問い: 悩みを人に話して、軽くなった(または、変わらなかった)経験を書く。

日付:   出来事:

節044 苦の意味 ── 苦を糧にする

教本の対応: 第九章「苦の意味 ── 苦を糧にする」・図20

【原典】「「苦には、無益の苦と有益の苦がある。しかし、有益か?無益か?その違いは分からない。さとれば、無益の苦にならない」」

── 『心掛け』第二部「ご利益」「苦に意味が」71頁(当来佛)

【原典】「「苦に負ける者は滅びる。苦を糧とする者は救われる」」

── 『心掛け』「苦に意味が」71頁(当来佛)

【原典】「「一切の苦は、(法則、教えに)導くための方便(手段)である」」

── 『心掛け』「苦に意味が」71頁(当来佛)

【原典】「「苦を苦にするか?進歩発展にするかで、人生は変わる」」

── 『形而上学のすすめ(二)』「苦の捉え方」(当来佛)

【原典】「苦から逃げない、向き合う。抵抗する、戦う、対抗するのではない。」

── 『形而上学のすすめ(二)』「どうしたら苦は無くなるのか?」

【原典】「苦を取り込む、解明する、苦に寄り添う、そして苦を生かす。苦から学ぶ姿勢が、人生を豊かにする。」

── 『形而上学のすすめ(二)』「どうしたら苦は無くなるのか?」

【説法 2026/5/12「どのように生きるか?それは自分で決める?」】苦に滅ぼされるか?苦を糧として立ち上がるか?それは、大自然の法則の「相対の相」の諭(さと)しである。

【言及】● 「苦を糧とする」は原典(『心掛け』「苦に負ける者は滅びる。苦を糧とする者は救われる」)と同じ筋。説法は、苦に滅ぼされるか、苦を糧として立ち上がるかは、「相対の相」の諭しだ、と言う。

【説法 2026/3/20「悪いことが起こるから、運命が変えられる?」】また、何か、不都合が起こった時、またご神示しても上手く行かない時が、自分が変われるきっかけであり、チャンスである(方便)。

【言及】● 「方便」は原典の語。説法は、不都合が起きた時、ご神示しても上手く行かない時が、自分が変われるきっかけでありチャンスである(方便)、と言う。

【気を配る】苦から逃げず、抵抗もせず、寄り添って、解明する。苦に負けるか、苦を糧にするか。有益か無益かは分からないが、さとれば無益の苦にならない。
【実践】今日の苦を一つ、「何に気づかせるための苦か」と一行だけ問う。無理に答えを出さない。つらい日は、そのまま休む。

【私の体験】

手がかりの問い: 苦を糧にできた(または、苦に負けそうになった)経験を一つ書く。そのとき、助けになったのは何か。

日付:   出来事:

体験の書き方

体験の書き方(一件ごと): 日付/苦・迷い・悩み(評価を入れない)/形而下で先にしたこと/原因として考えたこと(五つのうち)/人に相談したか/苦を糧にして行ったこと/「私はこのように学びました」の一文。

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