教本『大自然の法則と人間の使命』
第二十三章 掘り下げの実践
凡例:金枠=原典(暗記対象・出典付き。『諸法の原理原則』を主、『掘り下げ(改訂版)』を従とする)/灰枠=〔編者注〕・譬え・具体例(原典の言葉ではない)/〔出典:…〕=地の文中の典拠。教義は不変、原典は実在テキストからの引用のみ。
掘り下げは原理原則の語である
「掘り下げ」は、原理原則そのものが使っている語である。第二十二章で見た、さとりの奥行きがそれである。
【原典】さとりの奥行き 『諸法の原理原則』第二部 第五則〈さとり〉
さとりの奥行きは、1つの点の時に、よく掘り下げていって、それが「線」や「面」になり、「量」になり、「深」さとなり、「体」となる。
── 出典:諸法の原理原則 第二部 第五則〈さとり〉
絵姿という一つの「点」を頂いたら、それを線・面・量・深・体へと掘り下げていく。その掘り下げは、神佛が人の口を藉りてなさる(図46)。
【原典】大自然(神、佛)の藉身 『諸法の原理原則』
大自然は、時として人身を藉(か)りて、身、口、意に示現をするが、決して人間そのものでも、人間の魂魄、霊ではない。
── 出典:諸法の原理原則 第一章「大自然(神、佛)の藉身」
掘り下げて出た答えは、必ず法理と現実に照らす。物差しは第十八則である。
【原典】正教の条件 『諸法の原理原則』
大自然の「示現・勅旨(霊的観応)」は、常に「現実」と「法理・教理」と不離一体にして、必ず一致する。
また教理、法理に基づかない示現は、程度の低いものである。
── 出典:諸法の原理原則 第二部 第十八則 正教の条件 134頁
神佛の意図のパターン
絵姿の中に込められた神佛の意図は以下のパターンに整理できる〔出典:掘り下げ(改訂版)第一部第二章[2]絵姿の中の意図〕。
①現状の問題点の指摘
現在ある苦に対して「このような点が問題で苦があるんだ」「この点が悪いぞ」と、気付かない原因の指摘・再確認を教えられる。病気・不和・トラブル等の場合、日常の「考え方」「心掛け」などを教えられ、関係ないと思われる他との関係を指摘される。
②問題の拡大の防止
問題点に気づくことで、問題の進度が止まる。「本人さん、大変になります」など、警告をされて問題が大きくなるのを防がれる。
③問題点の解決方法
「心から」「感謝しなさい」「まず和合しなさい」「話をしなさい」「墓参りしなさい」など。人間からすれば見当違いのような指示がされる。しかしそのことの効果は実践者が確認している。
④これから先への課題、テーマ
「このようにしたら、過去の失敗は解消されるよ」「これで欠点が補えるよ」というように、学びの本質である、罪障消滅、善業累積、善根の方途、を教えていただけるのである。
⑤法則に添った生き方
「守られた生き方」。法の存在を知り・必要性を知った時、我(自我・我智・我計・我欲)を離れ、社会・公共の利・大自然の一員としての役目を知る。
【原典】絵姿の五つの意図(掘り下げの視点) 『掘り下げ(改訂版)』
「①現状の問題点の指摘 ②問題の拡大の防止 ③問題点の解決方法 ④これから先への課題、テーマ ⑤法則に添った生き方」
── 出典:掘り下げ(改訂版)第一部第2章[2]絵姿の中の意図
絵姿は実行が条件
絵姿は単に頂いただけで問題解決したり物事が終わるものではない。絵姿に出されたことを、細かく掘り下げ、心にとめて、実行しなくてはならない。
料理を習った時と同じで、レシピどおり実行しなければ不味いものを口にしなくてはならない。しかしレシピどおりなら美味しくなる。そしてレシピの意図を知り、少し変化や工夫を加えるだけで見違えるような料理になる。
「少しでも改善しよう」と前向きに実践していくことが大切だ。
【原典】絵姿が中心 『掘り下げ(改訂版)』
「今、現在から、絵姿に出たことを中心に(生活)する。参考にするのではない」(当来佛)
── 出典:掘り下げ(改訂版)第一部第2章[3]絵姿と心掛け
掘り下げを、原理原則から見た姿を図52にまとめる。
図52の読み方
図52は五段に読む。一段目は、掘り下げが原理原則の語であることで、「さとりの奥行きは、1つの点の時に、よく掘り下げていって、それが『線』や『面』になり、『量』になり、『深』さとなり、『体』となる」。絵姿という一つの「点」を頂いたら、それを線・面・量・深・体へと掘り下げていく。二段目は誰の口でかで、「大自然は、時として人身を藉(か)りて、身、口、意に示現をする」。絵姿は他人の身体を通して神佛から直接頂き、掘り下げは、神佛が人の口を藉りてなさる。三段目は物差しで、「大自然の『示現・勅旨(霊的観応)』は、常に『現実』と『法理・教理』と不離一体にして、必ず一致する」。四段目は掘り下げの視点で、絵姿の中の意図の五つ ──「① 現状の問題点の指摘」から「⑤ 法則に添った生き方」まで。五段目は次の章への橋渡しで、「今、現在から、絵姿に出たことを中心に(生活)する。参考にするのではない」〔出典:諸法の原理原則 第一章・第二部 第五則・第十八則/掘り下げ(改訂版)〕。
