教本『大自然の法則と人間の使命』
第二十四章 実行が条件である
凡例:金枠=原典(暗記対象・出典付き。『諸法の原理原則』を主、『掘り下げ(改訂版)』を従とする)/灰枠=〔編者注〕・譬え・具体例(原典の言葉ではない)/〔出典:…〕=地の文中の典拠。教義は不変、原典は実在テキストからの引用のみ。
原理原則が説く実行
原理原則は、実行を能きの条件として説いている。
【原典】能きは比例 『諸法の原理原則』
また会得した法理を「理解」「信じ」「実践」する度に比例して示現し、利益する。
教えの話を聴き、本を読み、法理を知るだけで、信じて業に実行しなければ、学ぶ意義(価値)は無い。
学んだら疑わず、惑わず、一心に信じ、心に念じて、業に現わすのが最も尊いのである。
── 出典:諸法の原理原則 第二部 第十則 能きは比例 123頁
苦もまた、そのご意趣を理解して実行すれば解ける。
【原典】能きの目的 『諸法の原理原則』
苦集の真諦は、大自然が何事か悟らせるために教えて、合図しているのが真実の相。この大自然の動き、能きのご意趣を理解し、実行すれば苦集は案外、容易に氷解する。
── 出典:諸法の原理原則 第二部 第六則 能きの目的 115頁
その実行の仕方を、原理原則は修道の仕方として示す。
【原典】修道の仕方 『諸法の原理原則』
③「正聞」「正信」「正践」、つまり正しく聴き、正しく信じ、正しく実践する。
── 出典:諸法の原理原則 第二部 第十九則 修道の仕方 135頁
知るだけでは、能きは現れない。理解し、信じ、実践する度合いに比例して示される。絵姿もまた、この法則の中にある。
なぜ実行しなければならないか
神佛は、人間に何かをさせたい時に知らせを掛ける。その知らせを解き、意味を理解し、実行することが「さとり」の完成だ。
絵姿をいただくと神佛が出てきて問題の処理をしていただける訳ではない。あくまで処理(さとり)は人間がしていくのだ〔出典:掘り下げ(改訂版)第一部第二章[3]絵姿は解決策なのか?〕。
【原典】絵姿の五つの能き 『掘り下げ(改訂版)』
絵姿は、
1.問題の意味を教えていただく。
2.問題の原因を教えていただく。
3.人間に分からない解決方法、タイミングを教えていただく。
4.神佛のお力を貸していただける。(相手や状況が変化する)
5.善業累積の方法を教えていただく。
── 出典:掘り下げ(改訂版)第一部第2章[3]絵姿は解決策なのか?
実行しなかった場合、実行を半分しかしなかった場合、困るのは自分だ。
実行の心構え
実行にあたって大切なのは、以下の姿勢だ。
素直に動く:「自分にはできない」「今はその時期ではない」という逃げを作らず、まず実行してみる。
完璧を求めない:「少しでも改善しよう」と前向きに、半歩でも進む。
継続する:一回の実行で全てが解決するわけではない。継続的な実践の中で、次第に変化が現れる。
「絵姿は厳しいことばかり言われる」という人もある。しかし、世の中を動かし統御しておられる法則の主からのご指示であることを忘れてはならない。慈悲があるから、事前に教えてくださるのだ〔出典:掘り下げ(改訂版)第一部第二章[4]絵姿は証し〕。
【原典】絵姿を頂かなければ 『掘り下げ(改訂版)』
まず、前知らせ、警告等、ご指示が分からないから、当来佛は、
「一度にドンと来る」
と仰せだ。
── 出典:掘り下げ(改訂版)第一部第2章[4]絵姿は証し
実行が条件であることを、原理原則の語で図53にまとめた。
図53の読み方
図53は五段に読む。一段目は第十則「能きは比例」で、「また会得した法理を『理解』『信じ』『実践』する度に比例して示現し、利益する」。二段目は左右の対比で、左は「教えの話を聴き、本を読み、法理を知るだけで、信じて業に実行しなければ、学ぶ意義(価値)は無い」、右は「学んだら疑わず、惑わず、一心に信じ、心に念じて、業に現わすのが最も尊いのである」。三段目は苦もまた解けることで、「この大自然の動き、能きのご意趣を理解し、実行すれば苦集は案外、容易に氷解する」。四段目は実行の仕方で、「『正聞』『正信』『正践』、つまり正しく聴き、正しく信じ、正しく実践する」。五段目は、絵姿もまたこの法則の中にあることで、絵姿の五つの能きと、実行しなければ「一度にドンと来る」〔出典:諸法の原理原則 第二部 第六則・第十則・第十九則/掘り下げ(改訂版)〕。

ここで第五部を振り返っておく。さとり・掘り下げ・実行の三つの章を一本の筋に並べたのが図54である。
図54の読み方
図54は、第五部の三つの章を一本の筋で読む図である。いちばん上は土台で、「『さとり』とは、人間の考え方と大自然のお考えの『差を取る』ことなり。『差を取れ』ば、一致、合致する。そして、如意に通ずる」。中段は三つの章で、第二十二章は差を取ることとその奥行き、さとりの四つ(図50・図51)、第二十三章は掘り下げ ── 神佛が人の口を藉りてなさり、法理と現実に照らす(図52)、第二十四章は実行 ──「『理解』『信じ』『実践』する度に比例して示現し、利益する」(図53)。三段目の一本の筋は、知らせ、解く、掘り下げ、実行、差を取る、如意に通ずる、である。下段は前後の部とのつながりで、第四部の「応と能は、一連のものである」から入り、第六部の心掛けの実践へ続く ──「一度教えて頂くとそれを実踐して、次のさとりがあり、さらに進んで行くのである」〔出典:諸法の原理原則 第二部 第五則・第六則・第十則・第十八則/実踐哲学の学び(その2)〕。
